2013年2月に読んだ本

ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ

海洋生物の観察が困難を極めることは想像に難くないでしょう。場所が南極であるなら尚更のこと。
その苦労をものともしない彼の知的興奮に対する飽くなき執念には感服するばかりです。

「求む男女、ケータイ圏外。わずかな報酬。極貧。失敗の日々。耐えざるプレッシャー。就職の保証なし。ただし、成功の暁には、知的興奮を得る」

難壁の先には、乗り越えものにしか分からない知的興奮があるようです。
実際に体験した著者のそれに比べれば微々たるものですが、本書を読んだ人しか得ることの出来ない知的興奮があるのもまた事実です。
あなたに向けて書かれた知的興奮への招待状を受け取らない手はありません。

ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待 (光文社新書)

ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待 (光文社新書)


ファウンデーション

ネタバレがあります
昨年の誕生日に頂いた本にも関わらず、読了が遅れてしまって申し訳ありません。
SF的なものを読んだことはあっても、SF小説は読んだことがなかったので、最初に何を読むべきか大変迷いましたが、結果的にこれを最初に読むことが出来て幸運でした。(星新一がSF作家だという指摘は全面的に正しいのですが、僕の中に限って言えば彼はSF作家というよりSS作家です)
SF小説で、近未来で、宇宙で、国家で、となると戦争を真っ先に思い浮かべ、まだかまだかと戦いの描写を待ちわびてしまいましたが、この本で繰り広げられる争いは舌戦のみです。
本書の内容の濃さが交渉や論争といった政治に由来しているという点が面白いですね。

唯一難点だったのは、登場人物の名前が覚え辛いことです。元々、小説に登場する人名を覚えるのが苦手なのですが、1人あたりの登場時間が極めて短いので、名前を覚えた頃には次の章に話が進んでしまいます。そして次章では登場人物が総入れ替え...という流れには少々苦労しました。
ただ、その難点は話の構成上仕方の無いものですし、何百年というスケールの大きな時代の変遷を鳥瞰出来る楽しみに比べれば取るに足らないものでした。
時代を越えて意志が引き継がれていく様はサガフロンティア2を彷彿とさせ、僕の心を熱くさせてくれたので早く続きが読みたいです。


ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)


きまぐれロボット

星新一作品の書評の仕方が分からない...

きまぐれロボット (角川文庫)

きまぐれロボット (角川文庫)


ビジネスで失敗する人の10の法則

弾氏の書評と本を照らし合わせた自分の経験によると

「絶賛オススメである」
「内容、特に本文への言及が少ない」

の2点が並立するため、”この本はハズレ”と推定します。

もし立ち読みしてみて良かったらまた書きます。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51202423.html

何も言うまい

ビジネスで失敗する人の10の法則

ビジネスで失敗する人の10の法則


以下、書評はまだですが読み終えた本


スキゾエヴァンゲリオン

庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン (\800本 (9))

庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン (\800本 (9))

勝ち続ける意志力

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)