SHIROBAKOをもっと楽しむために読んでおきたい文献2つ

アニメを仕事に!

制作進行という仕事の酸いも甘いも知り尽くした舛本和也さんが書いた, トリガー流アニメ制作進行読本. アニメを仕事にしようとは考えていなくとも, SHIROBAKOを観て制作進行という仕事について興味を持ったならオススメ出来ます.

アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 (星海社新書)

体力と運転免許があればできる仕事といわれている反面, 3年後の業界滞在率が10~20%だったり, 手取りが11万だったり...... SHIROBAKOでは語られない制作進行の実態について言及されていたり, 実務の流れをより詳しく説明してくれています.

個人的に一番刺さったのは下記の言葉

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アニメ制作会社に入らなければアニメが作れない、絵が描けないとアニメ作りに関われない、と思うのは早計です。 音楽が好きならば音楽会社のアニメ部門、グッズが好きならばグッズメーカーのアニメ部門に就職すればいいのです。 固定観念に囚われず、視野を広く持って、 自分にあった就職先を見つけてください。 自分の人生の中で、自分の中の「アニメを好きな心」を大切にしたいのならばしっかり考えてください。 「アニメが好き」という気持ちをずっと大切にしたいのならば、その気持ちが一生続く居場所を(就職先を)ちゃんと探してください。

アニメに限らず, 好きなことに携わる仕事をしたい全ての人に当てはまる言葉だと思います.

僕は「Webサイト(インターネット)が好き」という理由だけでプログラミングを勉強し始めて, 今に至ります. これまで, 一歩下がってWeb業界のことを見たことがありませんでしたし, ハッとさせられました.

平成24年度 若手アニメーター育成プロジェクト報告書

先日,劇場版の年内公開が発表されたリトルウィッチアカデミアや, 今期放送中のデス・パレード改めデス・ビリヤードなどのアニメミライ2013の報告書です.

リトルウィッチアカデミア展にて, アニメミライ関係者の方にプロジェクトや裏話を聞かせて頂いた時に教えてもらいました.
この報告書は文化庁に納めるために作られたものなので販売はされていませんが, 国会図書館に行けば閲覧可能です. ちなみに, 国会図書館の複写サービスはA4サイズを白黒印刷で1枚あたり25円ほどなので, 報告書は3000円ほどで手に入ります.
(※ 1度の申し込みで100ページまでしか複写できません)